12月15日(木)「ブラジル・サンパウロにおける 日本食品等PRビジネスセミナー」事前説明会・意見交換セミナーを執り行いました

12月15日(木)「ブラジル・サンパウロにおける 日本食品等 PR ビジネスセミナー」事前説明会・意見交換セミナーを執り行いました。

今回のは、農林水産省 輸出・国際局 国際地域課 新興地域グループ 国際調整官の川上秀雄氏を招いてのPRイベントです。皆さんには、感染症対策にご協力をいただきながら多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました!!

はじめに

今回は、第1部を熊本県民交流館パレアにて、第2部をびぷれすイノベーションスタジオにて開催されました。はじめに、主催代表・司会の河野より本会の主旨や、今回の企画の背景などを簡単にご説明させていただきました。

過去にアメリカ合衆国オレゴン州ポートランド総領事館で経済担当領事を務められ、帰国後、農林水産省国際部、政策統括官組織を経て、現在もご活躍されている川上氏は、熊本から世界に向けて商材を発信する企業を募るため、今回のセミナーを行っていただきました。

第1部 「事前説明会」

鶴屋東館 熊本県民交流会館パレアで行われた、約1時間にわたる「事前説明会」では、農林水産省の概要や取り組みのほか、輸出・国際局より2023年2月3日(金)にブラジルのサンパウロで行われる「日本の食」PRを行うイベントの概要や意義について説明をしていただきました。

日本の人口減少に伴う市場(マーケット)に適応するための1つの手段として掲げる日本国外での日本食品の販売。モロッコでの茶葉の販売を成功させた静岡の会社など、川上氏のこれまでの経験や、データに基づいて、農業国・熊本が国外に日本食マーケットを展開する意義を説明されました。

終盤に設けられた質疑応答では、日本からサンパウロまでの輸送ではどのくらいの期間があるのか、輸送の際の温度管理についてなどの具体的な質問が飛び交い、参加者はそれぞれの商材を国外でPRすることに意欲的な様子でした。

また、最後には、起業家ねっと顧問・西田卓氏により、川上氏とのアメリカでの関係や、このイベントの経緯を説明し、川上氏の補足をするかたちで、イベントの目的や国外輸出についての意義について再確認を行いました。

第2部 「意見交換セミナー」

第2部は、びぷれすイノベーションセンターに移動し、ディベート形式で、参加者同士情報を共有しながら、約1時間参加者全員で理解を深めました。

川上氏による、プレゼンが初めに行われ、第1部で説明されたブラジルで行われる日本食PRに関するイベントの意味を、世界人口のグラフと日本の人口推移を表すグラフの比較や、マーケット市場調査に関する資料、世界の地域ごとに栽培されている農作物のグラフを共有し、理解を深めました。

ディベートの半分は、質疑応答と、意見交換が行われました。2023年に行われるイベントを成功するためのポイントや、商材の工夫をどうすべきかについて、多くの質問が行われ、イベントの後の展望についても議論が進みました。

その上で、川上氏は、国外をマーケットにする場合に必要な知識として、現地の人々が日本食をどれほど認知しているか、理解しているかや、理解ある仲介者が存在するかが成功の鍵と述べ、その上で、文化の違いやニーズの違い、生活環境の違いを頭に入れておく必要があると説明されました。

最後に

今回は、2023年に行われるブラジル・サンパウロでの日本食品等PRイベントの説明会として、2部構成にわたるビジネスセミナーを、農林水産省 輸出・国際局 国際地域課 新興地域グループ 国際調整官の川上秀雄氏にしていただきました。

県外だけでなく、国外に新たなマーケットを持つきっかけとなりうる、このイベントの展望を聞いたことで、参加者にとって新たな視点と選択肢を得たように感じました。