3月9日(水)「合志市女性創業支援事業」女性起業家トークイベント&ワークショップを執り行いました。

2022.03.09 wed

「合志市女性創業支援事業」女性起業家トークイベント&ワークショップを執り行いました。

 

今回は、くまもと起業家ねっとが合志市商工振興課様から「女性創業支援事業」の委託を受けて本イベントの内容を企画・開催させていただきました。

まん延防止も延長となった中で女性だけではなく、少数ではありましたが男性の方にもご参加いただき、本当にありがとうございます。 また、会場入り口での検温や消毒にもご協力いただき感謝申し上げます。  

 

本イベントでは、チルドレンジャパン合同会社 CEO 片山和子氏(左)と株式会社Vege-fru art  CEO 佐々野祐加氏(右)2名の女性起業家をお招きしてのセミナー&ワークショップとなりました!

開催場所はお馴染みのルーロ合志。  

 

まず初めに、これまでのくまもと起業家ねっとの取り組みやこれから開催されるイベントのオープニングムービーをご覧いただき、本イベントのコーディネネータ・司会を務める起業家ねっと代表の河野より簡単な挨拶から始まりました。(映像は下記)

それから今回ご参加いただいた参加者の皆様にもワークショップ前に少しでも打ち解けてもらうため、コミュニティ作りのために自己紹介をしてもらいました。

 

 

それからご登壇いただく2名の女性起業家をご紹介後、トップバッターの佐々野氏がご登壇。    

 

なぜこの仕事を選び、起業したのか。

元々、佐々野氏はベジフルフラワーアーティストとは全く畑違いの職業をされていたそうなのですが、小さい頃から野菜が大好きで妊娠をきっかけに自分が食べているものがお腹の中の赤ちゃんもにその食材を食べさせてしまっているということ、妊娠中に何も考えず食べて体重が増加してしまったことをきっかけに食育インストラクターの資格を取られたそうです。  

 

そこから野菜の素晴らしさを再発見し、出産ギリギリまで勉強を重ね野菜ソムリエの資格を取得。 野菜を食べて楽しむだけではなく、アートとして見て楽しめることができないかと考え、ベジフルフラワーアーティストの道へと進まれます。  

 

しかし、ベジフルフラワーアーティストになるためには東京で2年間勉強をしなくてはいけなかったそうで、産後間もない佐々野氏は諦めようとしたともおっしゃられていましたが、「ここで自分がやりたいことをやらなかったら他の人が絶対に同じことをやる。そのポジションを取られるのも嫌だった。」と決意を固めたそうです。

小さいお子さんになるべく寂しい思いをさせないようベジフルフラワーアーティストの資格を取得。   起業するのに大変だったことは、子育てとの両立や不安がたくさんあったこと、場所や資金調達の面だと語られました。

お子さんにも佐々野氏が頑張っている姿を見せたいと強い信念を持ち、頑張ってこられた甲斐あって、第6回野菜ソムリエアワードで金賞を受賞。  

 

そこから熊本県内の様々な企業とのコラボレーションだけに留まらず、海外のいろんな国でも多数出展を行って、熊本の野菜を世界にアピールされました! 日本代表として、熊本だけではなく、全国の野菜を世界に広めたい!と熱い思いも語られ、最後に伝えたいこととして「諦めるのではなく失敗を恐れず、情報収集をしながら10年後の自分を見つめてほしい」とエールを送られていました!  

 

 

続いて片山氏にバトンタッチ。

片山氏は現在、経営をしながら慶應義塾大学大学院に通い、ビューティジャパン東京2021ファイナリスト、Singer WAKOで2曲リリースするなど多彩なジャンルで活躍する女性起業家です。 簡単な自己紹介から、以前店舗経営をされていた「Ridere」のことや大学院で取り組んでいる内容を紹介されました。  

 

そこからスモールビジネスとアントレプレナーシップの違いやスモールビジネスからでもたくさんのチャンスがあると説明。

その反面、女性の創業がなぜ大変なのか?と問題定義をされ、「女性が経営に関する知識が少ない、人材が不足している」などのデータ化された資料を見て参加者の皆様も共感されている部分があったのではないかと思います。    

 

片山氏が創業するきっかけとなったのが大学卒業後、7年間金融機関で窓口や融資業務をこなしている中で個人的な目標がなくなったことで起業を決意され、初めは雑貨などをネット通販していき、実店舗として上通とイオンモール熊本2店舗を経営されました。 その時に経験した雑貨の輸入で大変だったことなどリアルな悩みを打ち明けられていて貴重な体験談を語られていました。  

 

コロナ前には持ち前の行動力を活かし、慶應義塾大学大学院を受験し、見事合格。実店舗を引き上げ、今はネット通販だけに戻り、様々な勉強をれています。 また、ご自身が経営をする上で直面した危機をリスト化しながら話されていた内容も実際に起こったことなので危機管理の大切さも学べたのではないでしょうか。    

 

次に、お二方に再登壇いただき、質疑応答の時間となりました。 今回は女性創業支援ということもあり、たくさんの質問が飛び交いましたので1つだけご紹介していきたいと思います。    

 

質問「大学卒業後に就職した会社がビジネスマナーやパソコンスキルを学ぶ機会がない職場だったのでコンプレックスがあるのですが、そういったコンプレックスはありますか?」  

佐々野氏:今でもパソコンを使うのが苦手で指摘を受けることも多々あるが、今でも勉強しようと思っている。また、できないことは他の人にやってもらった方が早いので手段の1つとして考えています。  

片山氏:金融機関に勤めていたが実際にビジネスマナーがちゃんとできていたかはわからない。業種によってビジネスマナーも違うので本を読んだりするのもいい。金融機関に勤めていた故に、起業した時請求書などの作り方が全く分からなかった。他の人に聞いたり、真似をして学んだ。

 

などの普段では絶対聞くことができない質疑応答があり、参加者の皆様からもどのようにして起業をした・したいと感じたかなど意見交換もあったのでとても有意義な時間になったのではないかと思います。

 

ここで少し休憩を挟み、ワークショップへ。

「今日から使えるアイデア発想法」という内容で、当たり前にあるものを疑ってみることから新しいビジネスを作り出す内容となりました。

 

まず、参加者の皆様にはAチームとBチームに分かれてもらい、まずはアイスブレイクを兼ねて自己紹介。

その後、アイデアが出るように各チームでチーム名を決めるディスカッションが行われ、「サロン」に関する当たり前を疑ってビジネスアイデアを絞り出していきます。

 

①当たり前だと思っていることをリストアップ→黄色の付箋
②当たり前をなくせそうか考えながら、気付いた視点を書き出す→ピンク色の付箋
③気付いた視点から、問題を立てる→青色の付箋

 

各チームで出た様々な意見から1番良いアイデアを発表となったのですが、チームで意見を交わすにつれ「このような付加価値がいいよね!利益を出すには時間や回転率を考えた方がいいよね!」など、よりビジネスモデルに近い意見を楽しそうに交わされていました!

 

こちらが実際に出た意見や発表された内容です。

Aチーム(Vegeボイド)

 

Bチーム(ルーロユニバース)

 

セミナー終了後のお知らせでは、合志市役所の猪本氏から創業や事業支援の詳しい説明がありました。

個別相談会なども定期的に行われていますので、合志市にお住まいで起業をお考えの方は、ぜひご活用ください。

詳しくは、商工振興課までお尋ねいただけると良いかと思います!

 

 

最後に集合写真。

今回は合志市商工振興課様からの委託事業として「女性創業支援事業」のイベントをくまもと起業家ねっとにて開催しましたが、女性ならではの悩みや思いなど、開催側としても非常に勉強になりましたし、皆様が抱えていらっしゃる不安を少しでも解消できたのではないかと思います。

参加者の中にはすでに起業された方、これからしようと考えている方、それぞれの立場がある中で、アイデアという点ではお悩みになられる方も多いので、楽しくアイデアを考え、これからのビジネスに活かしていただけたら幸いです。

 

また、13日に予定しております「合志市女性創業支援事業」女性起業家トークイベント&ワークショップ第二部の方にも、ぜひご参加ください!